富士は日本一の山

先週の金曜日は、旧暦の七夕でした。

その日に富士山山頂で、願い事をすると必ず叶う。

という言い伝えがあるそうです。

そこで、日本中から、子供の夢、大人の夢、被災地の方々の夢・・・

30cm四方の白いハンカチに書いてもらって、集めて、みんなで富士山山頂に持ってって、

赤い糸で繋いで大きな大きな輪っかを作り、富士山の火口を一周囲んで、

みんなの夢を叶えてしまおうという、大胆というか、無謀というか、

そんな企てに参加してきました。

福岡から飛行機で名古屋まで飛び、

そこからは名古屋の仲間達と合流し、バスで6h。見えてきました、富士山です。

雲がかかっていますが、天候はよさそうです。

今回は富士宮ルートです。新5合目(標高2,400m)までバスで行けます。

登る距離は短いけどその分勾配はきつい。まあ初心者には向いてるとの事。

すでに、我らが天山の倍の高さです。

駿河湾が見渡せます。空気もだんだん澄んできています。

19:00登頂開始

だんだん暗くなってきます。

三日月が照らしてくれてますが、

頭にヘッドライトを付けての夜間登山です。

これから徹夜で登ります。

マリエさんの超スローペースに合わせて、

1っ歩、1っ歩。

自分たちの水2L、食べ物(カロリーメイト、ウィダー、ドライフルーツ)は背中に背負っていきます。

もちろん夢ハンカチも1ロール(100枚で30m分)

登り始めは夏ですが、どんどん気温は下がりますので、どんどん重ね着していきます。

 

7合目(3,010m)を過ぎると、さすがに、空気が足りません。

疲労で足がふらふらしていて、心臓はバクバク、呼吸はゼイゼイ、ハアハア。

寒さで鼻水ダラダラ。連続的立ちくらみ状態。

もし映像があったら、首に巻いたサガンブルーのタオルが無ければ、

NHKドキュメント「チョモランマに挑む」と見分けがつかないことでしょう。

当然、写真なんて撮ってるゆとりはなく、ありません。

 

8合目(3,250m)で30分ほどの小休止。しびれた指先を温めようと、ホカロン出したけど熱くならない!こちらも酸素不足なの?

しかしながら子供から取り上げた酸素缶、ランランのアロマ療法等、みなさんお蔭で、なんとか回復。

山頂でのご来光をめざし、再出発。

富士山は独立した円錐形の山なので、登るにつれて、下界の視野がどんどん広がって、

遠くの夜景(東京、名古屋の街の灯り)が見えてきます。街の灯りと満天の星空は連続していて、地球と宇宙が繋がっています。

まるで銀河に向かって登っているようです。

 

ご来光の時刻が迫っています。最後の力を振り絞り、1っ歩、1っ歩。

だんだん明るくなってきています。

宮崎駿の長靴を履いた猫のエンディングと言ったらわかりやすいでしょう。

(わかりにくいでしょうか)

 

間に合った!

2分前!

ご来光です。

不思議に疲れも飛んで元気が出ます。

 

時刻は5:00

約10hかかりました。

 

富士山山頂の名物「赤いきつね」

気圧が低く、お湯の沸点が90℃以下なので、

メンはゴムみたいですが、

暖かいので美味しい。

ちなみに気温は4℃くらいです。

 

800円します。

 

持ってくるの大変だからね。

 

さてメインイベント「夢ハンカチ」です。

約400人で運んできたハンカチ(10,000枚を超えています!)を、一般の登山客の人たちにも手伝ってもらって、総勢700人!

一周約3,700m(富士山の標高とほぼ同じ)の噴火口。

繋がりました!

すごい!

ドリームリングの完成です。

そして、みんなで弓削健のDream and Dreamを大合唱!

本当に夢が叶う。信じられます。

 

地元の新聞やTVなどのメディアにも、

取り上げられました。

中日新聞のヘリも飛んできました。

そして下山です。

実は登りより、下りの方が、ひざに負担がかかり、

大変です。

と言う事で、遠回りだけど、勾配が緩いプリンスコースを選びましたが。

遠い!

10kmもある。

平地でも歩かんよこんな距離。

しかし、疲れたからって、車が助けに来れるわけないし、歩くしかない。

1っ歩。1っ歩。

でも1っ歩進めば、1っ歩分ゴールに近づくわけだから。

と自分に言い聞かせて、歩く、歩く。

 

 

 

しかし富士山の上の方は、

溶岩と火山礫と火山灰の世界。

生物の気配がしません。

風の音が無ければ、静寂の世界です。

行ったことはないけれど、火星のようです。

 

山頂とか人が多いところは、蜂とかトンボはいましたが、

それはそれで不思議です。

 

ついに6hかかって5合目に帰ってきました。集合時間に1.5h遅れ。

みなさんにご迷惑をおかけしましたが、

ドべではなかったので、ホッ・・・

 

さて、SWINGのH氏と飲んだ、その夜の宿のビ~ルの旨かったこと。

 

 

翌朝の富士山です。

きれいです。

 

あらためて眺めると、

よくもまあ登ったな~と思います。

 

さて、このイベントは来年も旧暦の七夕の日に行われます。

みなさんも参加してみませんか?

えっ?僕も一緒にまた登るのかって?

 

その答えは、登ってみたらわかります。

 

こんな言葉があるそうです。

(どこかのブログにもありましたが)

 

富士山

登らぬ馬鹿

二度登る馬鹿

 

 

AKR50

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント: 9
  • #1

    うっちび虫 (土曜日, 01 9月 2012 22:27)

    富士山登頂、おめでとうございまーす。
    凄いイベントですね。
    そして、旧暦の七夕に合わせてあったとは!
    天気もピッカピカで、みんなの夢も届きますね~。
    しかし、途中はまったく生物気配なしの富士山山頂に、蜂やらトンボやら・・・
    これ不思議。

    大学で、先生に聞いてみよう♪
    線虫専門の先生はいらっしゃるのだが・・・
    昆虫専門の先生、いらっしゃるかしら?

  • #2

    ヨシ富士 (月曜日, 03 9月 2012 11:37)

    おおおー壮大なブログですね!

    なるほどーそれでこの日だったんですね。何をお願いしたんでしょう。

    子供から取り上げた酸素缶 というのが気になります。たしか太朗は別の組だったはず…よその子供ですか?w

    赤いきつねは汁だけにして値段を下げて欲しいですね。足下見過ぎ。お湯だけもらえないんでしょうか。

    素朴な疑問…電動アシスト自転車とかで登ったらダメなんですかね。

    ま、たぶん「登らぬ馬鹿」でしょうから…ふもとでビールだけ飲みたいですー

  • #3

    AKR50 (月曜日, 03 9月 2012 13:04)

    願い事?
    「無事に下山できますように。」
    ではなくて「家内安全」でしょう。

    グッドタイミングで太朗にばったり。
    あいつは用心深いので、だいぶ渡すの渋ってたけどね.

    車輪の付いた乗り物が使えるようなところではありません。
    パワードスーツなら行けるかも?
    いや、コケルな。



  • #4

    富士フミ (月曜日, 03 9月 2012 18:44)

    なるほどー
    足下が悪すぎるんですね。そりゃ何倍もつかれますなー

    馬で登った馬鹿はいないんですか?

  • #5

    コム妊婦 (水曜日, 05 9月 2012 04:27)

    AKR50さん、富士山登頂お疲れさまでした\(^o^)/

    旧暦に合わせ、みんなの夢を背負って、家族で登山なんて良いですね(*^^*)
    私も「登らぬ馬鹿」でいいと、今までは思っていましたが、写真や話を聞いてると一度は登りたいという気に…(>_<)
    どうせなら、体力がある若いうちにと思っていますw
    来年は無理かもしれないけど、再来年はいけるかも!
    その時は師匠、お付き合いくださいませよー(>.<)y-~

    ところで山頂での食べ物では、カップ麺も良しだが、もも缶が絶品だと芸人の勝俣が言ってましたよー♪
    自称、富士山登山芸人だと言ってましたw
    登る時には、もも缶、酸素缶はもっていくぞ!!
    ふもとに戻ってきたら、うっちーさんの笑顔とヨシ富士さんのビール&歌で乾杯じゃ♪♪♪

  • #6

    うっちー (水曜日, 05 9月 2012 23:10)

    >コム妊婦 さん
    富士山で、もも缶!
    いいっすねー。
    ちなみに、コム妊婦さんは、黄桃と白桃、どっちの缶詰が好きですか?
    タマゴ好きなウッチーは、うっかり黄身に見える、黄桃が好きさー!
    食感、ゴリゴリしてるしね~。

    気圧の違いで、缶詰膨張するのかな??
    開封時の噴出し注意~~!

  • #7

    コム妊婦 (金曜日, 07 9月 2012 13:43)

    うっちーさんと同じく、黄桃が好きです\(^o^)/
    疲れきった体に、甘ったるいのが合うらしい!
    膨張するっては言ってなかったけど、どうかしら?AKR 50さん、来年、馬に乗りもも缶ぶらさげ登山してくださいw(^o^ゞ

  • #8

    ヨシ富士2鷹3ナスB (日曜日, 09 9月 2012 02:54)



    想像してしまいました。
    馬で登るAKRさん。

    もちろんテンガロンハットで。富士を西部の荒野に変えてくれますね!

  • #9

    AKR50 (月曜日, 10 9月 2012 14:49)

    ヒヒ~ン!